貧乏なオートバイ乗りの朝は早い。なぜなら高速道路に乗るカネが無いから(^_^;)
道路が空いているうちに距離を稼ぐ!
さて、今回は「海」ではなく「川」を見に行くツーリング。
「川」と言ってもただの川じゃない!江戸の風情を残す「小江戸・佐原」にある川。「小江戸さわら舟めぐり」で小野川沿いの柳や家屋を見るために、江戸時代にタイムスリップ!風情ある昔の街並みや木造の橋などを眺めて感化されたいから。
スマホのナビアプリに目的地をセットして検索…うん、自宅から100km圏内!日帰りには丁度良い距離だ。
環七の某所からスタートし東に向かい、隅田川と荒川を渡って道が東から南に向きが変わると…青戸のあたりから国道6号線(水戸街道)に入る。
その後、千葉県に入って北東から東へと方向を変えながら国道を走り、利根川を渡った直後から茨城県の県道に入る。そして、利根川とつかず離れず東進し、神崎大橋で再度利根川を渡って千葉県に再突入(※ご参考までに、神崎の読み方は「こうざき」)。あとは、国道356号(利根水郷ライン)で目的地の佐原へ。左手に利根川を見ながらユラユラと緩くしか曲がっていない道路が続き、少し退屈…かなw
都内の自宅から佐原まで、高速道路なら2時間もかからないが、一般道だと3時間半…まっ、いいかwwそれだけに、到着するとある種の“達成感“を覚えた(^^ゞ
そして、現地では心配していた駐車場だったが、観光用の有料駐車場は大型二輪でも快く駐輪させてくれた。(観光地では、自動二輪を嫌がる駐車場が多いので、ありがたい!)
乗用車と同じスペースを使用させていただいたので、もちろん料金は普通車分払ったヨ!
さてと…
楽しみにしていた「小江戸・佐原」。街を二分して流れる小野川は利根川の支流。(※茨城県の小野川とは別)
昔から農業用水として利用され、江戸時代には水運の拠点として佐原の発展を支えてきた川。
その小野川の下流部に架かる忠敬橋付近の佐原の街並みは、伝統的建造物が多数残り、川岸には柳もあって、とっても風情がある。
そして、ここに来たら絶対に体験したかった“舟めぐり“。川から佐原の街並みを眺めてみたかったんで!
朝一番、さっそく舟に乗せてもらい、風情ある街並みを遊覧。船頭さんの話では、川岸の柳は川側だけに枝を残し、道路側は剪定することで、川からの景観を保ちつつ、道路の利用者には障害にならないよう配慮してあるという。
また、川沿いにある建物は店舗だけではなく、普通の民家もあるが、ここに家を新築する場合、川側の半分は伝統的なデザインにしないと建築許可がおりないんだそう。つまり、川側は昔の民家風で、その反対側は今風の普通の住宅…というマジンガーZに出てくるアシュラ男爵みたいなことになっている。(もちろん、半分ではなく全部が古民家風でもかまわない)
船頭さんの話は分かりやすく面白い。佐原に来たら絶対に舟めぐりがお薦め!
楽しく江戸時代にタイムスリップ出来る。
念願の舟めぐりの次は、ゆっくりと歩いて街を散策。
伊能忠敬の旧宅は、無料で見学出来る。とてもきれいに整備されている。それにしても…記念館のトイレは立派な“厠(かわや)“でオシャレ過ぎww
川沿いには店や住居が並んでいる。それが店の場合、和菓子屋や旅館だと外観のイメージ通りなのだが、江戸風の建物がイタリアンレストランだったり、カレー屋だったりすると何だか面白い。
佐原で最古で唯一の醤油屋、大正時代の銀行などなど…江戸、明治、大正といった時代に建てられたものが、そのまま残っている。
江戸の町並み通りから少し離れた所には八幡神社があり、その境内には300年以上続く佐原の祭りで使った山車の展示館がある。
最古の大人形も展示されており、人々が祭にかける情熱とその盛大さを垣間見ることが出来る。
道の駅 水の郷さわら
街の散策の次は、特産品を見るために、オートバイで道の駅「水の郷さわら」へ。
店内は産直品でいっぱい!水の郷だけあって、農作物や海産物が豊富だと感じた。弁当や握り飯も豊富で、鰻弁当が美味そうだった。
そして、今回は道の駅で昼メシを摂ることにした。何故かというと、千葉県の県花である菜の花や旬の筍の天婦羅がのった「うめ塩てんぷらーめん」が気になったから!ネーミングが面白いんで(笑)
春限定メニューとのことで、青じそと柚子の風味でサッパリ塩味!暑い日だったけど美味しかった\(^o^)/名もないラーメン店で美味いもの見つけると嬉しくなる〜♫
腹を満たしたら、今日の道中の無事を祈願するべく香取神宮へ。
ここは、全国にある香取神社の総本社。茨城県の鹿島神宮、息栖神社とともに東国三社の一社。
御祭神は、経津主大神(ふつぬしのおおかみ)。
家内安全、産業(農業・商工業)指導の神、海上守護、心願成就、縁結、安産の神として人々に信仰されて来た。また、その武徳は平和・外交の祖神として、勝運、交通安全、災難除けでもご利益があるそう。
お陰様で、今回も歴史を感じる素晴らしい街並みを見て、美味いものを食べて大満足の一人旅が出来た。
締めにはツーリングが出来ることへの感謝と安全祈願も出来たので、心置きなく3時間半の一般道の長い道のりを帰ることにした。
次回はどこに行こっかな…!(^^)!